Vol.5 家族みんなが笑っていられないなら、それは自分に合った働き方じゃない!

Vol.5 原田 香奈

家族構成:夫、長男中学1年、長女小学1年、次女4歳

仕事:養護教諭

勤務体制:フルタイム


育児と学業を両立し、無事に大学を卒業。夢に一歩近づくもなりたい求人はなく、資格を活かせる看護師の仕事を始めた原田さん。早く一人前にならなきゃ!という焦りで思うようにバランスがとれず、一時は専業主婦になることも考えたといいます。今ではなりたかった夢を実現し、仕事と家事育児をバランスよくイキイキと働いている原田さん。今までの苦悩や反省を笑いながら語ってくれました。

★現在の仕事と働き方を教えてください。


分かりやすく言うと、保健室の先生です。1日10~15人くらいの生徒のケアをしています。勤務時間は基本的には平日の8:30~17:15までのフルタイム勤務で、今は嘱託職員という扱いです。

★今のお仕事に就くまでの経緯を教えてください。


高校時代にお世話になった保健室の先生のような人になりたい!と養護教諭を目指して看護学校に通っていましたが、すぐに妊娠が発覚しました。

その後、2年間休学し、復学。看護師免許を取得した後は県外の大学へ1年進学し、養護教諭の資格を取得しました。

卒業後は養護教諭になりたかったものの、皆無といっていいくらい求人がなかったため、看護師として総合病院にパートで働き始めました。その翌年に、二人目を妊娠し、やむを得ずに退職。その後は、看護師として3回の転職を経験しました。

出産でやむなく退職したり、育児と仕事の両立がうまいかず、精神的に辛くなって退職したりしましたが、今の仕事に就く前のクリニックでは育児と仕事のバランスを考え、パート社員としてフルタイムで働いていました。

そんな中、夢だった養護教諭の仕事を見つけ、今に至ります。


★学業と育児の両立。仕事との両立とは違う大変さがあると思いますが、
その当時の気持ちを教えてください。


先生や親に「両立は無理!」といわれていたので、逆に燃えちゃって(笑) 負けず嫌いなので、絶対に続ける!と思っていました。

看護学校時代は実家の近くに住んで両親や祖父母にもサポートしてもらったり、大学時代は近くに住んでいた弟にも保育園のお迎えを手伝ってもらったり、夫をはじめ、家族にサポートしてもらい無事卒業。欲しかった免許も取得できました。

大学時代は、勉強しながらも看護師のバイトをして奨学金の返済にも充てたり、唯一自分をほめたいところです(笑)

当時は辞めたいと思ったこともあったんですが、本当に辞めてしまったら「やっぱり子供を産んだから」と子供の存在をマイナスにされると思っていたので、意地でも辞めるわけにはいかない!という気持ちで頑張っていました。


★仕事と育児の両立。仕事と家事育児のバランスで悩まれてきたそうですが、どんな点で苦労されましたか?


苦労したのは第2子出産後でした。

当時、福利厚生がしっかりしている、という理由で正社員としてクリニックに転職しました。というのも大学卒業後に入社した総合病院ではパート社員の育休・産休が取れない環境だったので、正社員で働かなきゃ!と思っていたからです。

ちょうど転職と長男の小学校入学が同時期だったのですが、「新入社員」という立場と「ピカピカの1年生がいる保護者」の両立は難しかったです。

子供の入学式とクリニックの研修が重なったり、学校行事と手術日が重なったり、児童館のお迎えに行くためにパート社員よりも早く帰らないといけなかったり・・・職場の方の理解がなかなか得られず、パワハラの日々。さすがに辛くなり、精神的にも参って退職しました。

「小1の壁」と言われるように保育園より親の負担が大きかったです。

今考えると、パートで働いていれば、時間外に働くこともなく、定時で帰ることができたし、夜勤もなく、仕事と育児のバランスも取れたと思うのですが、当時は正社員にこだわっていましたし、早く実績を積まないと!という焦りもあり、精神的に辛くなってしまったんですね。


★それでも仕事を続けようと思ったきっかけは?


自分がどうしたいか改めて考えました。

いったん辞めて専業主婦になるのか、それとも働くのか。やっぱり働きたいと思ったし、じゃ、働くなら自分のキャリアアップ優先で働きたいのか・・・と。

うちは夫が夜遅くて不規則だから自分は夜勤は出来ない。両親は仕事してるし、夫の両親も遠いしで親には頼りづらい。”子供たちには私しかいない。”って思ったら、融通がききやすいパートで働こうと、今までの正社員のこだわりを捨てることが出来ました。

★今仕事は楽しいですか?


楽しいし、やりがいを感じています。目標だった人と同じ仕事が出来ているし、いろんな価値観を知ることができる。それと自分の世界も広がりますし、この仕事をずっと続けたい。と思っています。


★仕事を通じて育児にいかせたこと、逆に育児を通じて仕事にいかせたことがあれば教えてください。


仕事を活かせたことは、ずばり医療知識です。何かあったときに、子供を病院に連れて行くべきか様子を見るべきか判断できるし、怪我の手当もすることができますし。学校現場で働くようになってからは若い子の価値観を知ることができるので、反抗期の長男との向き合い方の参考にしています。

育児をすることで仕事に活かせたことは、患者さんや後輩の指導をあったかい目で見守れるようになったことですね。あとは学生と関わる中で、自分の学生時代の話はもちろんのこと、親目線での話が出来たり、色々な視点で話が出来るようになったこともよかったと思っています。


★仕事と育児を両立するために工夫していることはありますか?


夫に任せる(笑)

夫は午後出勤なので、私が出勤した後に洗濯物や食器洗い、お米を炊いたりしてくれています。私が大学に通っていたころは子供の保育園のお弁当も作ってくれたりしていました。ただ、掃除だけは私の合格基準が厳しいらしく、やってくれませんが(笑)

たまに「専業主夫になりたい」って言ってます(笑)


★今後の目標を教えてください。


転職が多い私が言うのもすごく恥ずかしいですが、今の仕事を一生の仕事にしていきたいと思っています。「保健室の先生」は諦めきれなかった自分の夢で、夫や両親のサポートがあってこそ実現できたようなもの。

今度は私が子供たちそれぞれが自分の夢を叶えられるようにサポートしていきたいです。

たとえ「歌手になりたい」と言われても、笑わずに本気でボイトレ勧めたりしたい(笑)


★これから育児と仕事を両立しようとしている人に向けてのアドバイスをお願いします。


仕事復帰となると子供の保育園や病気の時のことなど考えなきゃいけないことがたくさんありますが、まずやってみることで道が開けていくこともあるので、考えすぎず一歩踏み出してみると良いかなって思います。

出来ることは精いっぱいやる。

でも、家族みんなが笑ってられないなら、それは自分に合った働き方じゃないんだって経験上思います。

「ダメなら辞める」

無責任に聞こえるかもしれないけれど、そうやって肩の力を抜いておくほうが仕事と育児、うまくバランスがとれるコツかな、と思います。

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