vol.7 子育てが終わったあとの自分の将来も大切に!前例のない職場で、働くママのキャリアを作り続けるパイオニアママ

Vol.7 大久田有紀子

家族構成:長男小1、長女年中

職種:営業事務

勤務体系:フルタイム(残業免除)


制度はあるものの取得実績がない状況で、部署初の産休・育休を取得した大久田さん。前例がない中、どう働けばいいのか、会社もどう扱っていいのか試行錯誤し、仕事を楽しめるようになるまでには時間がかかったといいます。今では一緒に働くママも増え、後輩たちの良き相談役としても頼れる存在となっている大久田さんにこれまでの苦労や現在の想いなどを語っていただきました。

photo by 畠山俊也

★現在の仕事と働き方を教えてください。


求人誌・求人サイトの営業会社で営業事務をしています。残業なしのフルタイム勤務で基本は5時退社ですが、曜日ごとに勤務時間を調整して、週に1回は実家の母の協力を得てがっちり勤務する日にしています。

1人目出産後は社内の育児支援制度もそんなに整っていなかったのでフルタイム勤務で復帰しましたが、ちょうどリーマンショック後で社内全体が勤務時間を減らすムードだったので、時間に関しては苦労しませんでした。2人目出産後は社内の制度もできたので、短時間勤務制度を約2年利用しました。

★働くママになってから今までで一番苦労したことは何ですか?


同じ職種で短時間勤務のママの前例がなかったので、時間に限りがある中でどこまでの業務量をこなせるか悩んだし、苦労しました。時短勤務で”働かせてもらっている”という想いがあったので、自分の希望や都合も伝えられず、会社側も時短勤務の私をどう活用したらいいのか試行錯誤。子供も毎月のように熱を出していて、仕事と育児のバランスを取れるようになるまで、半年くらいかかりました。また、家庭のことでも常に悩んでいる状態でした。

そんな時、ある営業さんに「そんなに悩んでいたら子供にもよくないですよ!」と怒られたんです。周りの人が見てわかるほど、悩んでいたんだと思います。それに突然眩暈することもあったり・・・「あぁ、私これじゃダメだな。」って気付いて気持ちを切り替えなきゃと思いました。

仕事も育児も時間が限られていて、諦めざるを得ないこともある、努力はするけれどできないものはできない、と割り切れるようになって少し気持ちが楽になりました。

今は上司や一緒に仕事をする人達にも事情を理解いただけるようになり、ご協力いただいていて日々感謝です。


★ご自身も会社側も”ママたちをどう活かせるか”試行錯誤があったとお話されていましたが、印象に残った出来事はありますか?


時短で仕事復帰した当初、営業事務のアシスタントのような仕事をしていました。もともとの営業事務の仕事は企業の顧客対応がほとんどなので、夕方以降できないと意味がありません。なので時短でもできる仕事となるとそのアシスタントというような形でした。

仕方ない・・・と思いながらも、もっと仕事がしたい!と思っていました。ただ、自分がやりたくても仕事が中途半端になってしまったら結果的に周囲に迷惑をかけてしまう、そう考えると、結局は何も言えませんでした。

そんなときにある先輩が「新しく作る大手企業を担当する営業チームに私や他のママ達を配属しよう」と提案してくださいました。大手企業は比較的業務時間が夕方までなので、その対応ならママ達にお願いできるという発想でした。このチームに配属になったおかげで、産休前と同じ営業事務として仕事ができるようになりました。お客様や営業さんとコミュニケーションをとりながら、与えられた仕事だけではない、”自分で”仕事ができることに喜びを感じました。この出来事がなかったら、仕事を続けられていなかったかもしれません。

photo by 畠山俊也

★仕事は楽しいですか。

総合的に考えたら楽しいと思います。

変化の多い職場なので、自分自身でも成長しているのか分からなくなることもよくありますが、育児しながらフルタイムで融通をきかせてくれる仕事がある、というだけで幸せなことだと思っています。


★ママになって変わったことはありますか?


時間の使い方は以前よりうまくなったと思います。優先順位をつけてスケジュールを逆算して計画的に仕事ができるようになったので、業務効率は出産前より上がったと思っています。仕事を断る、助けを求めるということもママになってからできるようになりました。業務があまりにも溢れてしまったり、育児とのバランスが取れなくなると結果的に迷惑をかけると思っていますし、以前はあまりなかった「助ける・助けられる」というお互い様の意識で、いつも助けてもらっているから、誰かのいざというときには積極的に協力するようにしています。


★育児と仕事の両立のコツはありますか?


やらなければいけないことを、なるべく「見える化する」ことを心がけています。会社では、今日できたこと、明日自分でやること、誰かにお願いしたいことを見えるように書いていて、もし退社後に何かあった場合も周りが確認できるようになっています。他にはケータイのメモやスケジューラーを活用してタスク管理をしています。頭の中だけでは忘れることも多いし、今考えなければいけないことに集中したいですし。

それと仕事も育児も、抱えすぎない。いざというときに周囲の人に協力をお願いできるように、助けを求められる人や場所を作っておく。子供の身の回りのお世話はやり過ぎない。自分でできることは自分でさせる。やりきらないと自己嫌悪になることも多々あるので、”いいかげんは良い加減”と思うようにしています。


★今後の目標を教えてください。


模索中です。まだあまり先の事が考えられていません。。。でも、今までご協力いただいた方への感謝も込めて、まずは身近なところから、これからママになる人たちが働きやすい職場、活躍できる職場の環境や、周囲の理解をもっともっと作っていきたいです。働くママにも、子供の年齢層やママの志向で様々なタイプがあると思うので、色々なタイプのママが活躍する職場をもっと増やしていきたいです。


★これから職場復帰する方、育児と仕事の両立で悩んでいる方、
同じように働くママに向けて、メッセージをお願いします。


先日会社を通じて聞いた、女性がたくさん活躍している企業の社長さんの講演でハッとさせられたお話がありました。

「子育てはもちろん大事な事だけれど、子育てが終わったらどんな風に生活して

いきたいかも考えるべきだ」とおっしゃっていました。

他にも、ママ友達で、子供が大きくなった頃には自分のやりたい仕事をバリバリしたいので、子供の小学校入学を機に興味のある業界に転職して、まずはアルバイトから始めて育児と両立しながら勉強して、正社員を目指している方がいます。

自分がシングルマザーなだけに、とても共感しました。

子供達の将来はもちろんですが、自分の将来ももっと考えてみようと思いました。

家庭の中にいると、子供優先、家族優先でなかなか自分のことは後回しになりがちです。でもぜひ自分自身のことも大事にしてほしいと思います。

日頃から、ママや主婦の日々の生活で自然と身についているスキルがたくさんあるので、そこは自信を持って、チャレンジする勇気を持ってもいいんじゃないかと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000