vol.12 私の夢は”一生美容師として必要とされること”仕事も育児も経験を無駄なくフル活用するママ

vol.12 若生真樹

家族構成:夫、長男

職種:美容師


憧れだった美容師になり、店長・マネージャーを経験した後、地元仙台で独立。お休みがないような状況でも勉強を欠かさず、とにかくお客様に喜んでいただきたいという強い想いで仕事に向き合ってきた若生さん。そんな若生さんに、仕事への想いや育児との両立についてなどを語っていただきました。

■現在のお仕事・ご経歴を教えてください。


現在、「MAKIYAN」という美容室を経営しています。

美容学校卒業後、札幌の会社に入社し、そこで11年間勤務。店長、マネージャーを経験させてもらいました。その後、31歳の時に仙台に戻って独立し「MAMIYAN」を開店。独立後2年後に結婚し、出産。

現在は、子どもが保育園に通っているので、営業時間は9:00~17:00、定休日は日曜日・月曜日という形でやっています。

■以前は店長、マネージャーと忙しい日々をお過ごしされていたと思いますが、その頃のお話を聞かせてください。


20代は仕事が全てでした。

25歳で店長になったんですが、その当時は鼻血が出るほど忙しくて(笑)こなすことが精一杯で、自分の実力が追いつかない毎日でした。

全員若くて経験が浅いし、私自身も分からないことが多いし、とにかく問題は山積みで、休みの日も電話がかかかってきたらかけつけるという日々でした。

当時は辛いから辞めたいとかそんなことを思う時間もないくらい忙しかったです。そんな状態だったので、お店へのクレームが多くて、お客様を喜ばせることができなかったことがとにかく悲しいと思っていました。

自分がもうちょっとフォローできていたらお客様の気持ちが変わるかなと、休日は本屋に行ってクレーム対応とか自己啓発とか、お客様を笑顔にする方法、みたいな本を読んだり、そういう勉強の時間に使っていました。

スタッフの人間関係や精神面でのフォローは何回もやり方を変えましたし、退社するときまで、今までの教育は間違っていたかなと反省してました。

100%ってことはないと思うので、納得したことはなかったですね。


■地元仙台に戻って独立するという決断をした理由はありますか?


30歳頃、マネージャーとして3店舗の管理を任されていて、会社の体系でいくと、もう経営陣になっていたんですよね。会議も多いし、お客様と接する時間も減っていっていて。それで、このまま会社に残ってやっていくのか、独立するか、を考えて独立を決めました。

独立してお店を出すということは、一生その場所にいるということなので、修行して培ってきたものを地元である仙台に戻ってきてやりたいと思っていたので、お客様もいない状態ですが、仙台で独立することを決めました。

あとは、自分がこうしたい、と思っていたことを実際形にしてみたい、という気持ちもあったので、独立を選びました。


■独立後には出産を経験されていますが、働きながらお子さんを育てることに不安はありませんでしたか?


不安でしたね。知識がなさすぎて。産んでから大変なことがたくさんでした。

保育園のこともそもそもの仕組みすら分からなかったですし、生後2ヶ月で預けたんですが、おっぱいが常に張っていて大変でした。それも実際そうなってみてから、おっぱいって張るんだみたいな(笑)

私は1人で営業しているので、生後2か月のタイミングで早めの復帰をしたのですが、産休が認められている会社の方は、産休はちゃんととるべきだって思います(笑)

■ママになって、仕事に対する考え方は変わりましたか?


デメリットと考えていました。

営業時間も短くなりましたし、保育園は日曜日はお休みなので、美容室としては珍しいですが、日曜日を定休日にしたり。

でも、子どもが不安定になったら元も子もないので、割り切ることにしていて。そう考えると仕事に関してはデメリットだけだと考えていました。


でも、最近はメリットを感じることが増えてきました。

子どもを育てたからこそ、お客様の気持ちが分かることもあって、

例えば、今までだったら、つわりで辛い、って言われても大丈夫ですか?何かあったらいって下さいね。としかいえなかったのが、つわりも色々あるので、腰痛の方だったらそのケアとか、食べつわりの方にはアメを用意したり、とか。

子どもに必要なものがわかるようになったので、小さいお子さん連れのお客様が来店されるときには事前準備したりとか、

自分が経験することで、気遣いの幅が増えたと思いますね。


■若生さんにとって仕事とは何だと思いますか?


仕事って社会貢献だと思っています。

やるからには、お客様に喜んで欲しい、というシンプルな気持ちです。

お客様にしっかり向き合って、お客様の悩みが解消してくれれば嬉しいって思いますね。

他には、仕事での経験が逆に子育てにいかされていることもあります。

後輩と衝突したり、育て方を間違えて反省したりする中で、

人はそれぞれで、その子の良さを伸ばしてあげる、ってことが分かったので、

子どもを見る目に少しゆとりが持てるのはよかったと思います。

この経験がなければ、こうあるべき、とか、こうしないといけない、と思っていたと思うので、そういう意味で仕事は子育てする上ですごく大切だと感じています。


■ご家族は仕事に対して何かいっていますか?


うらやましいって思ってくれています。

主人は生活をするために仕事をしているという感覚なので、私の夢が

”一生美容師として必要とされること”

と話した時には、そういう風に思える人は少ないと思うし、美容師をずっと続けていけるといいね、と言ってくれました。


■これから先の夢はありますか?


今は自分のお店を持つ計画をしています。

今のお店は、実家で両親の寝室だった部分をリフォームして一時的に使わせてもらっているんです。独立したのが震災1年後で、テナントが見つからなかったので、親の好意に甘えて。

計画中のお店は小さいですが、自分の持ち店になりますし、お客様が来てくれる限り一生続けられるのでそのために頑張りたいと思います。

常に目標はありますが、今は子育てをする時期だと思っているので、しっかり子どもとの時間もとって、今後子どもが成長したらまた新しい目標を見つけたいなと思っています。

もともと、大型店でたくさんのスタッフがいる環境で育ってきたので、子育てが落ち着いたら、スタッフを育てたいな~と思っています。


■働く女性・ママへメッセージをお願いします。


仕事と育児の両立って罪悪感がついてまわるんですよね。

私も生後2ヶ月の子どもを保育園にあずけて、これでいいのかな、っていう罪悪感が常にあったんですけど、早く預けたことによって保育士さんに人見知りすることもなく、仲良くなりましたし、集団生活で学んでくることはとても大きくて、しつけにもなりますし、

ずっと見守ることだけが愛情ではないのかな、って思っています。


自分も仕事を充実させてイキイキ働いて、夫婦仲も仲良くするように保って、

子どもと一緒にいるときに楽しく過ごせれば、子どもはそんなに不満を持たないと思っていたいです。

自分に都合のいいように考えているのかもしれないですけど、

実際にやってみると、子どもが楽しそうにしていますし、それが答えだと思っています。

自分の気持ちがこうじゃなくて、”子どもがどんな顔をしているのか”っていうのを参考にすることでお母さんの選択肢が広がっていくと思います。



★若生さんが経営されている美容室「MAKIYAN」は、最初から最後まで一人のスタイリストが責任を持って担当してくれる完全担当制の大人のプライベートサロンです。メニューや予約方法など詳細は下記リンクをご覧下さい。

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